#059 2013年9月3日(火)19:30-21:00(開場19:15)
■なぜタクシードライバーは自らの厳しい体験を伝えるのか?
震災以後、被災地では「復興」の呼び声とともに、
3.11以前にはなかったような新しいプロジェクトが数多く生まれています。
その1つが「語り部タクシー」。
震災を経験したタクシードライバーのみなさんが
県外から訪れた方々をタクシーに乗せ、
自身の体験を元に被災地を巡り、案内するというプログラムです。
「今後日本のどこかで発生する震災での被害者を少しでも減らすためにも、
大震災を経験した者として、伝えなくてはいけないことがある。」
そういって、仙台のとあるタクシー会社から始まったその取り組みは、
今では他のタクシー会社も巻き込み、県内26社のタクシー会社が賛同して実施する一大プロジェクトとなりました。
あの日、あの時、その場での体験。
見たこと、聞いたこと、感じたこと。
時に言葉をつまらせながら語る、
被災したその本人だからこそ語れるその話に、
参加した多くの人が大きな刺激を受けて帰るといいます。
■大震災のあとの被災地のリアル。「語り部タクシー」をやると決断させたもう1つの理由。
しかし、実現に至るまでには、多くの反対の声があったそうです。
「当時のことを語るのに抵抗がある」という、タクシードライバー。
「観光地化されたくない」という、地元住民。
「それを商売にするなんて」という声もあったと言います。
「でも、語り継がなければいけないことがあるんだ」と始まった語り部タクシー。
それは、離れてしまった客足を、地元に戻すための一つの策でもありました。
遠のく客足を取り戻すためになにができるか。
語り部タクシーは、震災というピンチをチャンスに変える、1つの方法でした。
「語り部タクシー」を始めるにあたって、何が現地の人々を躊躇させたのか?
「語り部タクシー」は、乗車した人々に何を伝えているのか?
反対を受けながらもそれでも「伝えたい」と思った、その内容とは何なのか?
今でこそ26社が賛同するこの「語り部タクシー」も、
最初は一社の取組としてスタートしました。
当日は、まさにその「語り部タクシー」の“最初の一歩”を踏み出した、
仙台中央タクシーの神田稔さんをお迎えして、そのストーリーに迫ります。
聞き手は、以前HOPE100にもご登壇頂いたことがある、
有限会社ディクリエイトの上西和美さん。
実は、阪神大震災の経験者でもある上西さんの経験が、
この「語り部タクシー」立ち上げに活かされています。
上西さんは言います。
「一見復興しているようでも、ビジネスはなかなか元に戻らないことを
阪神大震災で痛いほど経験しました。何か手を打つ必要があるんです。」
阪神大震災と東日本大震災、2つの大震災経験者が語り継ぐ震災の記憶。
特にビジネスの現場で起きた、そのリアルなストーリーをぜひ参考にして頂けたら嬉しいです。
ゲストの神田さんは宮城県から駆けつけて下さいます。
多くのご参加を心からお待ちしております。
https://vision.smartseminar.jp/public/application/add/324
※このエントリーフォームは、ビジョン東日本サポートネットワーク事務局利用のシステムを使用しており、エントリーすると同事務局より確認メールが届きます。また、今後HOPE100からのお知らせをお送りさせて頂きます。
■日時:2013年9月3日(火)19:30-21:00(開場19:15)
■場所:ビジョンセンター日本橋 5F
http://www.visioncenter.jp/nihonbashi/
東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅 A1、A6出口徒歩1分
JR総武本線「新日本橋」駅 1番出口(JPビル内)徒歩4分
東京メトロ東西線「日本橋」駅 B12出口徒歩6分
JR各線・東京メトロ丸の内線「東京」駅 日本橋口徒歩10分
■定員:50名
■参加費:2,000円(HOPE100特別料金)
※HOPE100は2013年4月より、被災地からゲストスピーカーをお呼びして学ぶシリーズを
開催しております。講師・会場・運営3者が無償で協力していることはこれまで通り変わりませんが、「ゲストの旅費交通費を除いた全額(100%)」が寄付となります。もちろん、より多くご参加頂くほどチャリティは増えますので、お誘い合わせの上、ご参加下さい。ゲストの旅費交通費を除いた全額(100%)を下記団体に寄付します。
■当イベントチャリティ先:一般社団法人プロジェクト結コンソーシアム
※プロジェクト結は、被災地のコミュニティの復興と子どもの学びと遊びの機会を支援している団体で、宮城県石巻市を中心に活動しています。子どもたちの放課後の学びと遊びの場づくりを展開する「日常支援」と、子どもたちや地域の方を元気づけるイベントの企画・開催を展開する「非日常支援」を行っています。
■運営協力:ビジョンセンター日本橋
◎神田 稔(Minoru Kanda)|仙台中央タクシー株式会社 常務取締役
平成11年3月 東北学院大卒業
平成11年4月 現仙台中央タクシー株式会社入社
平成13年 業務部次長就任
平成15年 常務取締役就任
平成23年3月11日14:46東日本大震災発生
平成23年6月〜 南三陸町と仙台市内を結ぶシャトルバスを提供
その他ボランティア活動をしながら仙台へ訪れる方々へ震災の状況を案内
平成24年4月 NPO団体と語り部タクシーを企画立案スタート
平成24年10月 語り部タクシーをスタート
※以後、業界全体で約1万人の方々をご案内
参考記事:
MSN産経ニュース
東日本大震災2年 語り部タクシー「経験をプラスに」
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130312/myg13031202020000-n1.htm